「大雨による非常体制2段階発令」時に日本出張…韓国京畿北部の議長団、観光名所を巡っていた

投稿者: | 2025年7月24日

韓国・京畿(キョンギ)北部の9つの市・郡議会の議長たちが、大雨で非常事態となっていた期間中に、実質的には観光目的の海外出張に行っていた事実が確認された。特に彼らは、20日に大雨によって京畿北部で8人が死亡または行方不明となったにもかかわらず、出張を中断しなかったことが明らかになった。

京畿北部の市・郡議会の議長9人は、今月17日午前に4泊5日の日程で日本に向けて出国した。住民自治や地域発展などを主導してきた日本の事例を視察し、政策開発に活用するというのが目的だった。

 しかし、彼らの公式日程の中で研修に該当するのは、初日と2日目に日高市や東京都庁などの自治体3カ所を訪問する内容だけだった。それ以外は、東京・新宿、明治神宮、お台場、横浜みなとみらい21など、すべて観光名所の視察だった。

地域住民は「彼らが出発する前日には中央災難安全対策本部が大雨のため非常1段階を発令しており、烏山(オサン)では擁壁が崩れて1人が死亡する事故も起きていた。出発当日午前4時には非常2段階に格上げされた状態だった」とし「このような時期に外遊性の出張は適切ではない」と指摘した。

これに対し、ある市議会の議長は「雨の予報があっただけで、特別なことはなかった。京畿北部は水害地域ではなかった」と述べた。しかし、彼らが出発した当日から全国各地で雨による被害が相次ぎ、20日には加平(カピョン)など京畿北部地域で死者・行方不明者8人が発生し、被害が集中していた。そうした中でも、議長団はこの日、横浜の見学日程を続行した。議長9人のうち6人は、今回の出張に問題はないという立場を示したとされる。

李在明(イ・ジェミョン)大統領は22日、「国民が命を失っている厳しい現場で、飲酒・歌舞を楽しんだり、何の対策もなく行動したりする気が狂ったような公職者たちに対しては、非常に厳しく取り締まってほしい」と述べた。李氏はこの日、大統領室で主宰した国務会議の冒頭発言で、「公職社会は、賞罰の公正が非常に重要であるという点を改めて強調する」と語った。

李氏は「一生懸命に勤務している公務員も多い。優れた事例を最大限に発掘し、模範となるように措置を講じてほしい」と述べる一方で、その反面ではこうした誤った振る舞いが明らかになっていると指摘した。李氏の発言は、白慶鉉(ペク・ギョンヒョン)京畿道九里(クリ)市長らが親睦会を開き、歌や踊りを楽しんでいたという報道を念頭に置いたものとみられる。

白氏は、批判が殺到すると22日に謝罪した。白氏はこの日、声明を通じて「京畿北部一帯に襲った記録的な集中豪雨によって、市民の不安が大きかった」とし「このような状況下で、地域団体の域外親睦会に参加したのは慎重さを欠いた判断であり、頭を垂れてお詫び申し上げる」と述べた。

続けて「不安と恐怖を感じていた市民や、災害対応に尽力していた現場職員の心に深い失望と怒りを与えた」とし「全面的に自己の過ちを認め、いかなる叱責も重く受け止める」と付け加えた。

これに先立ち、20日の昼食時間、江原道洪川郡(カンウォンド・ホンチョングン)のある食堂で開かれた市内のボランティア団体の親睦会に白氏が出席し、歌を歌う映像がメディアに公開されて物議を醸していた。

2025/07/24 07:21
https://japanese.joins.com/JArticle/336660

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