昨年、「韓国人の夫・日本人の妻」という夫婦が1176組誕生した。前年比40%の増加で、この10年間で最多を記録したという。韓国人の妻・日本人の夫という夫婦は147組に過ぎなかった。これは10年前と比べると5分の1の水準だ。日本経済新聞は13日付の記事で、その原因として「1人当たりの名目国内総生産(GDP)で韓国が日本を追い抜いたこと」や「ドラマ『冬のソナタ』(2002年)以降も日本国内で続いている韓流ブーム」を挙げた。
「結婚は単に霊的な結合ではなく、財政計画でもある」という言葉がある。「韓男日女カップル」の増加を最も簡単に説明できるのは「経済」だ。国際結婚市場では、主に経済力の低い国の女性が裕福な国の男性と結婚する。1970年代には裕福な国・日本の男性と「上方婚」をしようとする韓国人女性がいた。それは主に日本の農村の独身男性との結婚だった。こうした現象は1990年代以降、韓国の男性と東南アジアの女性の結婚として現れた。一方、韓国に「日本人花嫁」が突然急増したケースもあった。1995年にソウルで3万5000組が挙げた統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の合同結婚式では、そのうち数千組以上が韓日カップルだったという。女性学では、これについて「『下方婚』が宗教により合理化されたケースだ」と説明している。韓男日女カップルは2012年に1891件にも達したが、この時は「宗教婚」の数字も相当数含まれていると分析されている。
韓国の男性が外国人と結婚する場合、相手の国籍はベトナム・中国・タイ・日本・米国の順に多い。昨年の韓国人夫・米国人妻カップルは628組で、これもますます増加傾向にある。つまり、国の経済順位だけで個人の選択をすべて説明することはできないという意味だ。
「Kカルチャー」の影響も少なくない。世界中で活動しているK-POPアイドルに対する憧れが自然と韓国人男性に対する好感につながり、韓国ドラマの中で活動的な男性主人公のキャラクターが、煮え切らない「草食男子」に飽きた日本人女性たちを魅了する、という声もある。しかし、「ドラマの幻想」で結婚相手を決める人がどれくらいいるだろうか。
激しい男女の葛藤を原因に挙げる声もある。社会学では「男性のジェンダー被害意識が大きい社会では、外国人女性との結婚が多い傾向がある」と分析されている。分かりやすく言い換えれば、「韓国人女性が怖いから、優しい日本人女性と結婚する」ということだ。これはひどく「韓男嫌悪」的な分析だ。最近の20-30代はグローバルな基準で見て欠けているところがない。容姿も、マナーも、ジェンダー意識も先進的だ。昨年の訪日韓国人観光客は約880万人と、過去最多だった。会ってみたら大丈夫だった。おそらく、それは人生の真実に近いものだろう。
朴垠柱(パク・ウンジュ)記者
2025/07/25 14:00
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