フィリピン警察、韓国人犯罪専門窓口を新設

投稿者: | 2025年10月15日

 最近カンボジアで急増している韓国人に対する拉致・監禁犯罪はこれまでフィリピンで多く発生してきた。フィリピンは依然としてアジアで韓国人に対する犯罪が最も頻繁に発生する国だ。過去5年間にフィリピンで凶悪犯罪に遭った韓国人被害者は3000人を超える。

 フィリピンでは最近も韓国人の犯罪被害が続出している。今年5月、首都マニラから南西に約90キロほど離れているナスグブ地区に釣りに出かけた韓国人1人が武装グループに拉致されたが解放された。3月にはマニラ市内で韓国人男性が強盗に銃撃され死亡した。2015年から昨年上半期までにフィリピンで殺害された韓国人は38人で、同じ期間に同国で殺害されたアジア・太平洋地域出身の外国人86人の44%を占めた。フィリピンで強盗に遭った韓国人も102人で中国人(19人)、日本人(3人)をはるかに上回る。

 韓国観光公社によると、今年8月にフィリピンを訪れた外国人観光客のうち、韓国人は22.14%を占めトップだった。フィリピン在住韓国人も約3万4000人に達する。現地専門家たちは「フィリピンを訪れる韓国人には裕福の事業家や引退後にフィリピンに移民した人が多いというイメージが強く、韓国人が犯罪の『集中ターゲット』になっている」と話した。

 韓国警察は2012年、初めてフィリピン警察と共同で韓国人事件の捜査を担当する「コリアンデスク(韓国人犯罪担当警察官)」をフィリピンに派遣した。現在ではコリアンデスクが3人体制にまで拡充された。韓国人を狙った犯罪が増えていることを受け、フィリピン政府も今年8月、マニラ、アンヘレスなど韓国人密集地域8カ所の警察署に韓国人に関連する犯罪専門の事件通報窓口を開設した。フィリピン警察が特定国の国民に関連する犯罪を専門で担当する組織を設置したのは初めてだ。フィリピン警察は5月には在留韓国人と観光客を保護する目的で韓国語が可能な警察官が常駐する「観光保安デスク」も設置した。

カン・ジウン記者

2025/10/15 08:20
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2025/10/13/2025101380005.html

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)