【社説】G7サミットに出席する李大統領は「中堅国連帯」の拡大を

投稿者: | 2026年6月16日

 主要7カ国首脳会議(G7サミット)への出席を機に欧州を訪問中の李在明(イ・ジェミョン)大統領が、欧州主要国との「中堅国連帯」の強化に力を入れている。第2次期トランプ政権の登場により、米国が構築し維持してきた自由主義的な国際秩序が急速に崩壊しつつある中で、欧州連合(EU)、日本、カナダ、オーストラリアなど、価値観を共有する中堅国との連帯を強化することは、韓国の国益を守る上で大きな助けとなる。「ルールに基づく国際秩序」を守ることがわれわれの生存のために不可欠であることを認識し、同様の立場にある中堅国との協力強化に最善を尽くさなければならない。

 欧州歴訪5日目を迎えた李大統領は14日(現地時間)、バチカンの聖パウロ大聖堂で開かれた特別ミサで記念演説を行った。李大統領はこの場で、「朝鮮半島の平和が世界平和につながり、世界の連帯が再び朝鮮半島の平和を強固にする好循環を共に築いていくことを望む」と述べた。李大統領はその後、15〜17日にフランスのエビアンで開催されるGサミットに出席する。

 今回の訪欧の最大の成果は、欧州連合(EU)と「ルールに基づく国際秩序の回復」という重要課題に対する共通認識を再確認した点だ。李大統領とEU執行部は10日、ベルギーのブリュッセルで行われた首脳会談後、共同声明を発表し、「国際法、共通の価値観と利益、開放経済に基づく国際協力こそが、共通の安全保障と繁栄を強化する最善の方法である」と述べた。トランプ大統領が「米国を再び偉大に」という名目で打ち出した関税爆弾や、国際法違反が明らかなイランなどに対する先制攻撃に反対する意思を明確にすると同時に、多国間主義と「ルールに基づく自由で公正な経済秩序」の復活を目指すという宣言だ。ウィ・ソンラク大統領府国家安保室長は12日の会見で、「地政学的危機が激変する国際情勢の中で、米中日などの周辺国だけでなく、欧州連合(EU)および欧州主要国の首脳らとのコミュニケーションを強化することが重要だ」と述べた。

 中堅国連帯に対する世界的な関心が高まったきっかけは、カナダのカーニー首相による今年1月の世界経済フォーラム年次総会での演説だった。カーニー首相は、大国と一対一で対峙する力のない中堅国は「共に行動しなければならない」とし、「われわれが交渉のテーブルに着けなければ、メニューに載るだけだ」と述べた。米国を相手に孤立無援の状態で臨まざるを得なかった昨年の関税交渉を思い返せば、この言葉の意味が容易に理解できる。大国の横暴を阻止するには、皆で力を合わせるしかない。

2026/06/14 19:23
https://japan.hani.co.kr/arti/opinion/56440.html

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